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哀れなり「昭和型ロボ」・・・

先日会社の若い衆達と昼食に行った帰りのことである。相乗りさせてもらった後輩Y君の車「トヨタ・エスティマ」をちょっと運転してみたくなった。そういえば巷で大人気の「ミニバン」というヤツを、未だに運転したことがない。
「悪いけど、帰りちょっと運転さしてくれへん?」
「イイっすよ」と軽く承諾してくれたY君からキーを受け取り、自分としてはごく自然に運転席側のドアからキーを差し込んで廻す。
が、運転席側は開いたものの、助手席側のロックが解除されない。
「なんや集中ドアロックとちゃうんか・・・。」
と、そこへ後から来たY君の驚いた声。
「な、何してるんスか!?」
「へ?」
「車のドアにキー差し込む人、初めて見ましたよ!普通こうでしょ!」
とキーを車に向けて「ガシャ!」と開錠してくれたのである・・・。

いえね。アタシだって存じ上げておりましたよ、最近の車はリモコンで鍵開けられるってのは。ただ、乗車時にドアキーを差し込むという行為が、そないに珍しいことになっとるとはついぞ知らなんだ。
哀れ、世間の動きにこんなとこでも取り残されていく「純・昭和型ロボ」28ばんなのであった。

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