アウターベンチュリー径の・・・妥協点。
振り返れば昨年末、シーズンオフのチョットした調整のつもりが、ズルズルと迷宮にハマり込み、気がつけばお盆休みももう目前・・・。その間、2度の実戦参加も含め、試運転やら何やらであちこち走り回った結果、どうにか自分なりに導き出したアウターベンチュリー径の妥協点。
散々な回り道を経て思い知ったのは、キャブレターはあくまでも「エンジンの補機類である。」という、考えてみれば至極アタリマエの事実。各回転域での吸気流量変化の大元は、カムプロフィールやバルブタイミングなど、あくまでもご本尊たるエンジン様の仕様によって決定されているものであり、キャブレター本体にそれを変化させる力も役割も無いこと。なのでエンジンの仕様を変えることなく、例えばアウターベンチュリー径をいたずらに変えてみたところで、それによって元々の吸入効率が本来のあるべき状態まで改善することはあっても、それ以上にアップしたりすることは一切ないこと。むしろそれよりも、それぞれの回転域に応じて予め決められた元の吸入特性を最大限に引き出し、できるだけ万遍なく良い状態の混合気を供給できるよう、ある程度は妥協できる巾も考慮しつつ、キャブレターのセットを現状のエンジン仕様に「合わせてやる」ことが、まずは何よりも肝要なのではないか?!・・・ということ。
で、半年間の迷走の末たどり着いたのが、ほぼほぼメーカー出荷の標準値という・・・。
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